当店で開発、販売しているGravity Keycapsですが、製造元の値上げや歩留まりの悪さなどもあり、販売の存続方法を考えているうちに在庫が切れてしまいました。
このままの状態で続けるには、さらなる値上げが必要になり、なかなかその価格では買ってもらえないのではないか、また買ってもらったとしても価格に対して満足いただけるのかが不安でした。
今まで製造元の値上げは何回かあったのですが、過去データに関しては対象ではなかったため、歩留まりは悪いものの設計データを変更せずに製造を続けていました。しかし、直近の値上げで過去データに対しても値上げ措置が取られました。過去分の値上げが一気に反映されたので、製造費がかなり上がり価格を上げざるを得ませんでした。(当然、考慮しておくべきだったのですが)
しかし、逆に設計データに改めて手を加えられるチャンスとなりました。
歩留まりの悪さは「磨き」工程により、Chocの細い足が折れてしまったり、細くなりすぎてしまう事により起こります。前々から、この足の部分をうまいこと保護してあげれば歩留まりが良くなるのではないかと思っていたので、この施策を実行してみました。
完全に足を覆ってしまうと、MJFのパウダーが取れなくなり製造NGとなってしまうのが濃厚なので、横部分をメインに覆ってみました。少し不安ではありましたが、これくらいのガードでも十分に効果を発揮して不良0個でした!
今回は保護部分を取り除きやすいようにキーキャップのフチをほぼ無くした形で製造しましたが、フチがあった方がカッコイイので残したい気持ちもあります。保護部分をちゃんと機能させながらカットしやすく、打鍵に影響を与えず、カット跡が目立ちにくいような設計、カット方法を模索するのが次の課題になります。
何はともあれ方向性としては良さそうなので、もう少し煮詰めていけば販売再開できると思います。
おそらくプラモデルなど射出成形部品のカットなどが参考になると思うので勉強していきますが、参考になりそうな方法やニッパーなどおすすめの道具があれば教えていただけると助かります!
家にあった中ではエンジニア マイクロニッパー ESD NS-04が良かったので、これを使用してカットしています。
I tried out the wing42 with gravity keycaps in Yushskobo. I’m really looking forward to these being back in stock.